はたらくことば〜その10〜
アイザワです。
今日は、恒例のはたらくことばを紹介します。
やっぱり、ぼくたち写真家は
世界に対して
いかに「驚き続けられるか」だと思うんです。
石川 直樹(写真家)
写真家に要求される感性というのは、どんな瞬間の、目に見える世界を切り取るかではないでしょうか。ふつうなら通り過ぎてしまうような景色を感じ取る力といいましょうか。そういう感性が必要なのでしょう。だから、いい写真が撮れる。でも、こういう感覚は写真家でなくても必要な力ですよね。たとえば、いつもどおりのことを疑えなくなったりすると、途端に頭打ちになったりします。まずは世界に対して驚くことが必要。驚ける感性を養うことが大切。それがあってはじめて、驚き「続ける」という領域に達しうるのではないかと。みなさんは、最近世界に退位して驚いたことはありますか?
オレ、「36社」落ちてんだもん。
代理店からプロダクションから印刷屋から、
「コピー」と書いてあったら片っ端から履歴書を
出したんだけど、全滅。このままじゃ一生受からんと思って
新聞の全面広告のコピー部分を消して自分のコピーを
でっかく書いて送ったら、一発で。やっぱり、
仕事を獲ってくるには「アイディア」が必要だってことだよ。
仲畑 貴志 (コピーライター)
自分をどうみせるかが大切だったりするわけですね。くそまじめに正面きっても、世の中ってそんなに誠実な世界じゃないもので、結局は相手に対してどういう印象を与えられるかが重要になってきたりする部分も少なからずあるっていうことです。とはいえ基本的な能力があるのは当たり前でしょうけど。その能力をいかにして、実物にしてみせてあげられるか。そういう実行力とアイデアが必ずしもそこまで高くはない基礎力でも、段違いなものを生み出す可能性がある。それがアイデアの力なんでしょうね。これもコピーライターに限らず、どこででも必要な力だと思います。
がんばってできるものは、ぜんぜん大変じゃない。
やればできるものは、やればできるんだからね。
井上 嗣成 (アートディレクター)
その頑張るっていうのがいちばんむずかしい。世の中って案外そんな単純だったりする。頑張るために必要なことというのは、頭のよさとか、そういう特別な力とかじゃなくて、どれだけ情熱を傾けられるかだったりするんですよね。結局、好きで努力できるっていうのもひとつの才能であるわけです。それが実を結ぶかはまた別なのかもしれませんが、確実なのは、それに適正があって情熱を傾けられる人はそれなりのものをかなりの高い確率でつくるだろうってことです。まあ、適正があるかどうかを見つけるのが一番むずかしいことなのかもしれませんね。
という感じで、
また紹介します。
ではでは!