たのしい工学

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職業と生き方のつながりを感じていますか

   

どうも、しゅーぴーです。

今日は、職業のことについて書こうと思います。就職が大切なのは、それが生活に関わるからであり、自分の時間を捧げるものになるからだと思います。そして、どれだけ深く考えたとしても一発で思い通りのものに就くことが難しいものです。そうなると、若いときに職探しで悩むひとがあるのは当たり前のことなのかもしれません。職業に関して今日はこんな本を紹介します。

この本は職業についてかなり深く考察された本です。NPO法人キャリア文化研究所理事長の方が書いたもので、よくあるべき論を、さらに一段高いところから俯瞰しているような内容です。たとえば少し抜粋しますと、

職業と生き方はセットで選ぶ

人は何のために職業に就くのでしょうか。お金や生活のためということもありますが、多くの人は、その意味づけだけでは満足しません。それだけの意味なら、さほど職業活動に精を出さないし、お金亡者になったり、仕事の不満が高まって厭世的になってしまいます。

実際に職業は、私たちに多くの恩恵を与えていることを忘れてはなりません。なかでも重要なのは、「社会生活」を営んでいるという実感を持たせてくれることではないでしょうか。もちろん、競争や淘汰、憎悪や確執はありますが、私たちは、職業を通じて、さまざまな人生資源を手に入れながら、自分なりの人生を創りあげていきます。つまり、充実した生涯を送るうえで、職業は大きな役割を果たしているのです。

人の生き方は働き方に支えられ、働き方は生き方を規定します。この二つのつながりを強く意識するなかから構想されたのが「キャリア」という用語です。

生き方は人によってさまざまですが、納得のいく働き方を模索することなくして充実した生き方、豊かな人生は手にできません。職業を決めることと、人生で何を実現したいかはセットで考える必要があります。

生きていくためには働かなければならないし、職業活動は生きていくうえで避けることができません。しかし、人生と仕事、生き方と職業活動とは別だという考え方をしている人がけっこういます。現実に目をやると、日常生活は仕事で埋め尽くされています。早朝くから働きに出て、帰宅は深夜、休日に出勤することもしばしばあります。。じつは、そういった人に限って、働き方と生き方とのつながりをあまり考えず、働くことと生きることは別々のこととして捉えている場合が多いから不思議です。

しかし、人の生き方は、いい意味でも悪い意味でも、ずいぶん、働き方に影響されています。逆に、生き方が働き方を決めていくという面もあります。

というように、働くことがいかに密接に生き方と結びつくかという視点を筆者はもっており、たしかに、忙しく寝食も忘れるほどに働いているひとほど、お金のためにはこれくらいのことをして当然なんだという脅迫観念に囚われて、生き方と仕事は違うのさ、なんて斜に構えたひとに心当たりがなくもないです。なるほど、もっと生き方と職業がつながっているということをよく考えたほうがいいのかもしれません。

生き方が職業と関わるのは、おそらく、否が応でも職業には人生の時間が費やされるからではないでしょうか。じつは職業と人の関わりかたは、大変むずかしい哲学的な問題なのかもしれませんね。

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ではでは。

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