たのしい工学

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脳構造から考えた速読法 Left Eye Reading

   

わたしはもともと本を読むのがすきじゃありませんでした。ものすごく読むのが遅かったからです。4年前までほとんど本を読んでこなかったです。読書感想文が苦痛すぎるタイプの子供でした。

考えてみると、ものすごく損してきたなとおもいます。世の中であたまがいいひとのほとんどは自発的に本を読んでるので、この時点でわたしは一般的に優秀になる適性から外れてるんですよね。。

っと、そんな愚痴をいうためじゃありませんでしたね。そこら辺の話はまた別の機会に。

本題ですが、最近こんな本を読みました。

この本は、耳鼻咽喉科医の視点から脳の構造を解き明かし、日本人と外国人の文化的背景を解説したものです。

日本人の脳

この本で何が言われているのかというと、
日本人の話す「日本語」は音波の構造が独特で、脳の構造が決定するまでの幼少期に日本語環境で育つと、虫の鳴き声や、風の音などを左脳(言語脳、論理領域)で認識するために、詫び寂といった、いわゆる感性的なものを言語化する特性を身に着けえたということです。実験によると、西洋人は虫の鳴き声や、風の音などは右脳(音楽脳、非言語的、図形、絵画(いわゆる感性的なもの)領域)で、つまり、基本的には日本人は左脳の使い過ぎだってことです。

いわゆる日本人的な感性の正体というのは、ざっくりいうと、西洋人からすればどうてもいいことをこじつけて説明したがる性質っていうことになります。西洋人からすれば非言語的にとらえるものを、言語的(論理的)にとらえるからです。

脳の処理構造と速読

それから、こんな本も読んだのです。

本を読むのが絶望的におそいので、ちょっとでも速くなったらいいなと思って読んでみました。結果としては、うん、まえよりは気持ち速くなった?って感じです。眼筋を鍛えるトレーニングシートがついているのがよかったです。

で、この本に書かれていたのは、

字として読むな、画像としてとらえろ

理解するまで読んではいけない

ってことでした。右脳で読めって書いてありました。ここで書籍「日本人の脳」の内容にもどります。

これはその本にあった図で、脳梁という左右の脳をつなぐ器官を切断した際の反応実験のものです。

右目で得た情報は左脳に流れ、右脳と左脳をつなぐ脳梁を介して、右脳に流れます。反対に、左目で得た情報は右脳に流れ、脳梁を介して左脳に流れます。

なので、視覚情報は、左右の脳をつかって解釈されることになります。脱線しますが、棋士の羽生さんは直感をつかって将棋を指すといいますが、これは右脳をつかっているということです。以前にテレビで見たのですが、将棋を指している羽生さんの脳波を測定したところ、脳全体が活発に働いていたということでした。つまり、論理的な競技(左脳的)である将棋において、最強といわれる羽生さんがなぜ強いのかの理由は、よく右脳をつかえているからという説明が成り立ちますよね。優秀なひとほど、頭をつかえるっていう言葉は、かみ砕いていうと、左脳だけではなくて、右脳までつかって考えることができるということになります。あたまがいいという言葉は、しばしば論理的であるとたとえられますが、じつは左脳と右脳の両方を効率よくつかって考えることができる、脳梁を通じた情報のやりとりが活発なひとであるともいえます。

図の実験結果はこんな感じ書かれています。

図7は視覚の実験の模写図を示書言語機能が左の脳にある例では、真すぐ前を注視させておいて、右側の視野に画や図形,文字を瞬間露出器を使って見せると、患者は文字や物品の名前を流暢に読みあげ、右手を使って名称を書きとることもできる。しかし、左視野におかれた場合には、患者は音読することも、左手で名称を書くこともできないが、示された文字に対応する物品を左手で手探りで選び出すことは可能であった。左半球には言語中枢があるために、文字を読んで理解し、書き、口答で正確に答えられるが、右半球では、ある程度の理解は可能であっても言葉や文字など使って表現することはできない。脳梁の健全な人が左視野に示された文字を正確にある程度の理解は可能であっても読みあげられるのは、右脳に伝わった刺激が、脳梁を通って左の言語中枢に伝えられるからである。

このように、基本的に両方の脳をつかって理解していることが実験的に示されています。

本を読むのが遅くなる原因は文字を理解するまでまってしまうからです。理解せずに画像として捉えることで速読ができるようになります。つまり、脳でいえば、左脳的理解ではなく、右脳的理解をせよってことになりますね。ならば、右脳を優先的につかう状況をつくればいいってことになりますよね。では、下図のように、右目をふさいでしまうとどうでしょう?

すると、強制的に左目からしか情報を得ることができないので、まず右脳を経由して、左脳に流れるという経路をつくることができます。つまり、右脳的理解を優先させるしくみができるというわけです。そして、これを実現する器具はこれです。

1秒で完成。ようは右目をかくせばいいです。

結果

嘘だとおもうかもしれませんが、文字がすっと頭に入ってくるようになりました。まだこの方法をやって日が浅いので、またレポートしていきますが、とりあえず、文字を画像として捉えられるようになったきがします。

嘘だとおもってるそこのあなた。
ぜひやってみてください。

ではでは。

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