たのしい工学

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「絶対に正しい」ものがあるというのは「若さ」かもしれない

   

どうも、しゅーぴーです。

今日は、ポジティブシンキングのことを書こうと思います。

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ポジティブシンキングは手段

ポジティブな人の思考は、ポジティブシンキングと呼ばれるのかもしれません。ところでポジティブシンキングというのは手段で、その人がポジティブになるわけではありません。ネガティブな人だってできるのがポジティブシンキングです。なので、手段は適材適所で上手につかうものであるべきです。

「絶対に正しい」ものがあると信じているアメリカ人が苦手

これはアメリカに三年程暮らしていたことのある元陸上選手の為末さんのおはなしですが、アメリカ人は気のおけない友人同士の集まりでも、最後に必ず今日がどれほど有意義な一日だったかをまとめたがるひとが出てくるらしいです。「何かを得ないと気がすまない、最後によかったことにしないと気がすまないというのは、アメリカ人の一つの特徴だと思う。」と。

何かが絶対に正しいと信じている人が苦手なのだ。

気が合ったのは、少し「枯れた」国からわりと最近になってアメリカに来た人たちだ。「こなれた」国といってもいいかもしれない。彼らは落ち着いた感じで、ものごとを客観的に見られる人たちだった。

(引用:諦める力 為末大)

つまり典型的アメリカ人の特徴は、どうもポジティブな思考らしいです。「アメリカンドリーム」という言葉がありますが、あれを例外ということを良しとしない風土があるらしいですね。現実には、ほとんどのアメリカ人にとってはアメリカンドリームは縁のない話であるにも関わらず、それを否定することをよしとしない。

「アメリカンドリームは例外」と言ってしまったら、国の成り立ちを否定することになる。苦境に陥っている人々を希望でつなぎとめておくのシステムが、ガラガラと崩壊してしまうだろう。アメリカでは、ポジティブ・シンキングはある種の宗教みたいなものである。

(引用:諦める力 為末大)

何よりも興味深いのは、元陸上選手というわけで体育会的な精神論が重んじられる世界で生きてきたであろう為末さんが、ポジティブシンキングというある種の精神論に否定的な立場をとっているところでしょうか。しかも五輪・世界選手権を通じて日本人初の短距離種目の銅メダルを獲得した成功者の方がそう言うことには、いかに成功することが単純なことではないかを教えてくれている気もします。

何ごとに対してもポジティブで能動的。ものごとは右肩上がりでよくなっていくはず。そこには何かを得たら何かがなくなるというトレードオフの感覚は一切ない。僕自身が二十代前半まで抱いていた「やればできる。すべては解決できる」という、根拠なき全能感みたいなものかもしれない。

(中略)

こいうことをツイッターでいうと、かなり多くの人から「がっかりした」「それを言ったらおしまいですよね」といった怒りの反応が返ってくる。ほとんどが若い人だ。反対に三十代四十代以上の人からは「わかる」という反応が多くなる。「がんばっても無理なことがある」というのは、決して夢を否定しているわけでもなく、努力することを無駄だと言っているわけでもない。そのことが腑に落ちるのは、何かを諦めた経験が在ることなのかもしれない。

(引用:諦める力 為末大)※太字施は筆者

まとめ

誰もが夢をつかめるわけではない事実がある以上、歳を重ねるということは何かをあきらめていくことなのかもしれません。若いひとほど、諦めた経験が年配者よりも少ないということは理解できる気がします。結局はじぶんに折り合いをつける厳しさが必要なのかもしれません。

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