【ノーベル文学賞2016受賞】ボブ・ディランさんと労働のこと
♪ How many roads must a man walk down Before you call him a man?
どうも、しゅーぴーです。
今日は、たとえば仕事を頑張るときにも元気をもらえる言葉をたくさん歌われているアーティスト、昨日発表されたノーベル文学賞2016をソングライターとして初受賞したボブ・ディランさんのことを書こうと思います。
(引用:https://www.barks.jp/news/?id=1000132755)
ボブ・ディランさんの曲は聞いたことがありますか?
おそらく、誰?なんで歌手なのに受賞したのとか、今回の受賞に対して文学界界隈でも賛否両論が起こっているくらいです。(http://www.afpbb.com/articles/-/3104313)しかし、彼を選出したスウェーデンの王室アカデミーの決定理由は
「偉大なアメリカの歌の伝統の中で、新しい詩的表現を創造してきた」
「もし過去を、2500年ほど遡ったとしたら、みなさん、ホメロスやサッポーを見出すことでしょう。彼らは耳で聴く、ときとして楽器とともにパフォーマンスされることを念頭に詩を書いていました。それは、ボブ・ディランと同じです」
(引用:https://www.barks.jp/news/?id=1000132755)
「新しい詩の表現」というのは、受賞理由としても納得できる見解だと思いますがね。歌でうたっているものは詩ですし、昔の詩人は吟遊詩人と呼ばれたりして詩を歌い歩いていたわけですし。紙上で表現するだけにとどまらない独創性と言えば、内容込みで十分正統な受賞理由ではないでしょうか。まあ、詩の内容が評価されているということもあるのでしょうけれど。彼を知らない人にもぜひ聞いてもらいたい二曲を紹介します。まずはこちら、Like a Rolling Stoneです。
この曲ですが、
現在では、ロック史上でも最も重要な曲の一つとされ、2004年に『ローリング・ストーン』が選んだ「ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500」では1位となった[2][3] 。そこでは「この曲以上に、商業上の法則と芸術的な慣習に根底から挑んで変革した楽曲はない」と評されている。また、2005年にイギリスの音楽雑誌『アンカット』が企画した「世界を変えた曲、映画、テレビドラマ」を選ぶ特集でも1位となった。ロックの殿堂の「ロックン・ロールの歴史500曲(500 Songs that Shaped Rock and Roll)」の1曲にも選出され[4]、1998年、グラミーの殿堂(Grammy Hall of Fame)入りを果たしている[5]。
(引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/ライク・ア・ローリング・ストーン)
という、とにかく洋楽の今までの歴史上の第一位の曲ということです。「この曲以上に、商業上の法則と芸術的な慣習に根底から挑んで変革した楽曲はない」ってしびれるような評価ですよね。
「ライク・ア・ローリング・ストーン」は、かつて上流階級に属していた女性の転落を描いた部分に見られる反体制的な社会批評性と、「How does it feel?(どんな気持ちだい?)」で始まる意識変革を促すフレーズが相まって、それまでのディランが追求してきたテーマの総決算となっている。この曲の大ヒットは、同時代のロック・ミュージシャンに大きな影響を与え、ロックは単なる若者の娯楽にとどまらない、反体制的な思想性を持つ音楽となって、その文化的影響力を飛躍的に拡大させた。
(引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/ライク・ア・ローリング・ストーン)
もう一曲がこちらBlowing In The Wind(風に吹かれて)です。
この曲に関して本人はこう語っています。
「この歌についちゃ、あまり言えることはないけど、ただ答えは風の中で吹かれているということだ。答えは本にも載ってないし、映画やテレビや討論会を見ても分からない。風の中にあるんだ、しかも風に吹かれちまっている。ヒップな奴らは「ここに答えがある」だの何だの言ってるが、俺は信用しねえ。俺にとっちゃ風にのっていて、しかも紙切れみたいに、いつかは地上に降りてこなきゃならない。でも、折角降りてきても、誰も拾って読もうとしないから、誰にも見られず理解されず、また飛んでいっちまう。世の中で一番の悪党は、間違っているものを見て、それが間違っていると頭でわかっていても、目を背けるやつだ。俺はまだ21歳だが、そういう大人が大勢いすぎることがわかっちまった。あんたら21歳以上の大人は、だいたい年長者だし、もっと頭がいいはずだろう。」
(引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/風に吹かれて_(ボブ・ディランの曲))
歌詞和訳を一部紹介しますと、
どれほど人は見上げねばならぬのか
ほんとの空をみるために
どれほど多くの耳を持たねばならぬのか
他人の叫びを聞けるために
どれほど多くの人が死なねばならぬのか
死が無益だと知るために
その答えは 風に吹かれて
誰にもつかめない
(引用:http://beatles.hix05.com/Bob-Dylan/dylan01.blowin.html)
というわけで、この世には無益な労働もありふれている気もします。それが無益だと知るために身体を壊すまで働くような悲惨はいつまで繰り返されるのでしょうか。そうなるまえに、辞めましょう。その先に何をえらぶか、答えはひとそれぞれ。転職、独立、いろいろあるでしょう。あなたひとりでもんもんと考えていても、答えは出てきません。マイナビジョブ20'Sで相談すると、もしかしたらなにかわかるのかもしれません。
ではでは!