たのしい工学

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孫正義さんにみる、資本主義の正しさとその果て。

   

どうも、しゅーぴーです。

今日は、資本主義的に生きることのおもしろさってなんだろうって考えてみました。

孫さんのフットワーク

産業界の動きとして、今年はソフトバンクの孫正義さんが大型の投資の表明を何度もしたことが印象に残っています。昨日も、ニューヨーク市内でトランプ次期米大統領と会談。4年で500億ドル(約5兆7000億円)を投資し米国で5万人の雇用を創出すると約束したりと、世界をまたにかけてスケールの大きな投資を続けているなあと思いました。

で、孫さんの報道を見ていて思ったのは、資本主義社会でお金を持つことのおもしろさってこういうものなんだなあと。資本主義の頂点に立つ、つまり、お金をたくさん持つことを目的にした時、目指すべきことっていうのは、芸能人でも、スポーツ選手でも、アーティストでもなくて、経営者(投資家)なんですよね。孫さんの純資産は約2兆488億円(2014年度時点)ということで、兆のオーダーで資産を持つとなると、経営者(投資家)でないと現実的にはなかなかないことなのではないかなあと。

結局、お金をたくさんもった先にあることって、何かに投資しようって発想だと思うんです。それは自分に使うにはどうしようもなくなるほどのお金ってことです。お金持ちが慈善事業団体に寄付をするって話があると思いますが、ああいうのも、自分じゃ使い切れないから、何かいい使いみちはないかなあって発想があるんじゃないかなと。そんなお金を持ったことがないんで、あくまで想像ですけど。

だから、個人的に思うのは、自分の欲しいものとか、いい家に住みたいとか、いい車に乗りたいとか、そういう価値観しか現れてこないうちっていうのは、いつまで経ってもそういう程度のお金もちでしかないってことです。変な話、こんな投資をしている孫さんが、ロレックスが欲しいとか、いい家に住みたいとか、いい車に乗りたいとか、そういうモチベーションでここまでのことをやってきたとしたら、悪いですけど、笑っちゃうなって。そういう価値観でこれだけのことをやってきたのかなんて、想像がつきませんからね。

資本主義社会の一つの答えっていうのは、お金を稼いで、社会のためになるように投資をするってことなんでしょう。イギリスの元首相ウィンストン・チャーチルの言葉に「民主主義は最悪の政治といえる。これまで試みられてきた、民主主義以外の全ての政治体制を除けばだが」というのがありますが、それをもじって「資本主義は最悪のシステムである。しかし、資本主義以上のシステムは存在しない。」って言われているようです。貧富の差が拡大する欠点はあれど、もしも資本主義でなかったら、孫さんとかビル・ゲイツみたいな人っていうのは現れなかったのかもしれません。

能力のあるひとがたくさんお金を持って、それを社会のために投資する。そこには競争があるわけですが、きっとその競争の勝者は、時計とか車とか家が欲しいって考えの人じゃなくて、こういう社会にしたいっていう強烈な意志をもった人なんじゃないでしょうかね。

ではでは!

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