たのしい工学

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パワハラは大人のいじめだ

   

どうも、しゅーぴーです。

今日は、パワハラとこどものいじめのことを書きます。本日づけの朝日新聞に、新潟県の糸魚川で発生したいじめの報告の記事が載っていました。

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新潟県糸魚川市のある市立中で昨年12月、いじめが発覚した。背景には、暴力で築かれた学級内の上下関係があったことが、市いじめ問題専門委員会の調査結果報告書からわかった。いじめを中心におこなっていた生徒は「強い人、弱い人と決めて、弱い人はいじめてもいいという気持ちでいた」と被害生徒への謝罪会で話したという。

(中略)

いじめの内容は①首を絞める②太ももを蹴る③カーテンに包んで蹴る④粘着テープで手足を縛ったり口をふさいだりする⑤持ち物の文房具を隠したり壊したりする、などが確認された。
報告書によると、いじめた側(加害者)の中心生徒はBとCの2人。2人は他の加害者6人にも①~③の暴力を振るっていた。さらにBとCの間でも、CがBの指示どおりAに暴行しないと、BはCの首を絞めていた。専門委は「このような暴力による上下関係の人間構造が、今回の事案を深刻化させた主因である」と分析している。

さらに報告書は、学校での聞き取りの際、BがCに「うそをつけ」と指示し、BやCらが他の加害者に口止めを強要したと指摘。「これらにより、いじめ行為が長期化され、その解明に時間を要した」と述べている。

(引用:http://digital.asahi.com/articles/ASJB04V8YJB0UOHB00M.html?rm=321)

結局、この子は14日間不登校になり、対応がなされたようです。これを見て思ったのは、社会人のパワハラと似ているなあってことです。いじめにしろ、パワハラにしろ、上下関係の構造が事態を深刻化させることには代わりありません。いじめを中心に行なっていた生徒は「強い人、弱い人と決めて、弱い人はいじめてもいいという気持ちでいた」と言っていますが、中学生には肩書などの上下関係もなく、彼らの独断で強い弱いが決まるのでしょう。それが理不尽なものだと気が付かないのは、理性に基づく分別を欠いていたからでしょう。大人になるといじめが少なくなるのは、分別にもとづいて行動を決定できるようになるからだと思います。でも、大人でもいじめをやる人はやりますよね。そういう人がパワハラをする人です。肩書に基づけば、簡単に強弱は決まりますからね。パワハラをする先輩の上司が理不尽だと、その先輩の憂さのはけ口に部下が選ばれるなんてのも、「これをやらないと、おれが上司から怒られるんだからな、ちゃんとやれよ」みたいな会社風景は、引用中の「BとCの間でも、CがBの指示どおりAに暴行しないと、BはCの首を絞めていた。」っていう関係にそっくりですよね。

こどものいじめはこんな風に、社会の理不尽の縮図のようにも見えるわけです。一方は、最悪自殺や殺害。もう一方は最悪、過労死。人間関係になやんだら、結局は逃げるしかないと思うんですよね。それを自分が変えて行こうなんて思ったら、きっと命がいくつあっても足りないんじゃないでしょうか。どうしようもないものがあるのが世の中だと思います。昨日も書きましたが、人間関係は一種の環境です(http://kihor.com/wpenv/)。どうにもならない人間関係の解決の仕方は、対決ではなく、逃避です。なので、わたしがおれが変えてやるなんて思わない方がいいです。そっと離れましょう。どうしようもない職場ならFacebookを利用した新感覚転職アプリ『Switch.』などで、ネットの世界から逃げ場を求めることも今の世の中はできます。逃げるという行為には、なにか負けだったり、弱さが付きまとう印象があるかもしれませんが、そんなことはありません。逃げるという判断ができる勇気の方が尊いものです。

ではでは!

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