たのしい工学

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[Developers Summit 2022 レポート] 日本がIT先進国になるには、おじさんおばさん世代と戦わなければならない

   

Developers Summit 2022 オンラインに参加しました。
ドキュメントにまとめたのでリンクをおきます。

Day1
Day2

印象に残ったこと

  • 心理的安全性を意識できる組織は強い
  • ソフトウェアの世界はひろいので、何か専門をもたないと浅薄なだけになる

今回のデブサミのテーマは10年後のソフトウェアの世界はどうなるかだった気がするけど、10年後には当然、ITがもっと一般的な世の中になっているとおもう。一般的というのがどれほどのことなのかですけど、非IT企業内にソフトウェアエンジニアがいることが一般的な世の中になっているんじゃないかなと。

IT企業がソフトウェアを作って、それを非IT企業が買う。っていうのが世間のイメージする社会におけるIT企業の立ち位置だとおもう。もちろん、それはそれで存在し続けることには変わりないのだけど、いま、世間で流行っているDXとかの文脈とは異なることだ。

日本がもっと成長していくには、日本にIT企業が増えることっていうよりも、既存の事業会社内にIT部門を抱えることが一般化して、自社の非効率なことを自社で解決することができるようになることなのではないかとおもう。

IT企業ってよくいうけど、ITっていうのは、何かを解決するための技術でしかない。それも立派な商売だけど、商売の方法は何も技術を売ることだけじゃない。というか、むしろそんな手に取ることのできないものを売るよりも、形と質量のあるものを売ることのほうがよっぽど多い。手に取るものを売る会社だから、ITのことはIT企業がやればいいとおもっているひとの多い会社が多いことが日本の問題であって、それがIT後進国だと揶揄される原因なんだと思う。

そういうひとたちはITを目的だと思っているんだろう。もちろん、目的であるITもあるけれど、それよりも手段であるITのほうが資本主義社会では一般的なのだ。

「そうか、ITってうちの会社にも普通に必要じゃん」っていう人が日本の企業ではたらく人、とくに、いつも私の目の前でメールすればいいような内容を飛沫がいっぱい飛びそうな大きな声で電話するおじさん世代の方々で増えること、あるいは、そういう世代の方々を突き上げていける元気な若年世代が増えること。

これ、どっちが簡単なんでしょうね。

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