たのしい工学

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【エンジニア 情報収集】技術書典6に参加したよ

   

ソフトウェアエンジニアにとっては、コードを書くことは大切ですが、コードを書くのと同じように重要なのが、情報収集だとおもっています。今回は2019/04/14 (日) 11:00〜17:00、池袋サンシャインシティ2F 展示ホールD(文化会館ビル2F)で開催された技術書典6のレポートです。

今回初参加でした。計28点、本当はもっと買いたかったのですが、紙の本は買えば買うほど重量としてその気力を奪っていきました。。

技術書典とは?

IT技術系の同人誌即売会です。同人誌というとアニメオタク?みたいな顔をされたことが あったので調べてみたところ、「(同人誌(どうじんし)とは、同人(同好の士)が、  資金を出し作成する同人雑誌(どうじんざっし)の略語です。非営利色の強い少部数の商 業誌を含めて、「リトル・マガジン」と呼ぶこともあり、同人誌に用いる場合は文学・評 論系に限られる。)wikipediaより引用」

なので、アニメに限らず何かの分野の同好の士によってつくられる雑誌を同人誌と言うよ うです。誰しも好みのものはあるとおもいますが、それを雑誌にして売るまではあまりし ないと思います。ビルゲイツさんの言葉に『オタクには親切に。いつか彼らの下で働くこ とになるでしょうから。』というものがあります。個人的にはオタクという言葉には好感 があるのですが、技術書典は平たくいえば「IT技術オタクの自作雑誌販売会」でしょう  か。

以下、購入した29点に基づいたものです。

販売物について

販売物のメディアタイプは下記の3種類がほとんどだと思われます。

・紙
・PDF
・紙とPDF

販売価格の相場感(1冊あたり)

・紙(紙とPDF) 1000~2000円
・PDF 500円

ページ数が多いものなら、PDFでも1000円するものがあります。

メディアと価格の関係
紙とPDF >=  紙 > PDF

PDFなら在庫を抱えずに済むので、売り手には販売コスト的にさまざまなメリットがあるでしょう。しかしながらお会計を観察していたところ「紙でほしい」というお客さんもいたので、紙もあったほうがお客さんには喜ばれるのかもしれません。

PDFの販売物
購入するとQRコード、もしくはURLが印刷された紙片を手渡されます。

どうやってダウンロードする?
URLはGoogleドライブの共有もしくはDropBoxで公開されたPDFへのリンクです。

支払方法
QRコード決済(スマホの技術書典アプリから)に対応しているところもあります。
しかし、実際はQRコード決済非対応のほうが多く、大量に購入を検討するのなら、現金は必須です。おつりを切らしてしまっているところもあり1000円札を多く準備していくと販売者には喜ばれるでしょう。

領収書はありません
「領収書はありますか?」と聞いたところキョトンとした顔で「領収書?」と言われました。初めて同人誌販売会というものに参加しましたが、よいかわるいかではなく、どうやらそのような文化のようです。

客層

男性が9割くらい。サークル側にはわりと多くの女性スタッフをみかけました。

要望

・購入物用の宅配ブースが欲しい
たとえばInterBeeにはあったと思います。
紙の本を買えば買うほど帰路がつらくなります。

・技術書典サイトのUI改善
サークルリストから当日巡るサークルを選びますが、サークルをクリックして詳細に進んでから、ふたたびサークルリストに戻ると、リストの冒頭に戻ってしまいます。https://techbookfest.org/event/tbf06/circle
PCならctrl + fでサークルリストのID(あ01等)を検索する形でジャンプでき、スマホの場合には、ブラウザの機能から「このページを内を検索」みたいなことをする必要があります。サイト側で改善できたら、より快適に入場待機列での待ち時間を過ごすことができるのではないかと思います。

・もっとひろい会場で
1万人弱の人が6時間に集まります。その人数を収容するとなると、もう少し広い会場が必要な混雑具合だと感じました。

まとめ

一般参加者9330名だったそうです。10時半くらいに池袋に着いた時点で長蛇の列で、入場に1時間かかりました。会場は花火大会の屋台前の人混みがずっと続いているようで、販売物を吟味するための思考と同時に健康なフィジカルが要求される感じでした。とはいえ、極度に知的好奇心がそそられる本が目白押しで、たとえば市販書を3冊読んでようやく理解できそうなことが、意思ある個人の狂気によって1冊にまとまっていたりして、価格は1000円程が相場でしたがそれ以上の価値を感じるものが多かったと思います。
ちなみに今回の一般参加者9330名全員が今回の私と同じ分の買い物をした場合、2億円の売り上げということになります。(9330人×23,200円=216,456,000円)

ITの技術は決して大衆的ではなく、ましてわかりやすいものでもないと思いますが、6時間に1万人集めるほどのコンテンツパワーがあるということを技術書典は実証しています。IT関連の仕事や勉強というのは知識労働な部分があるので、情報収集などが嫌いだと続けることが難しいでしょうから、基本的にはそういうことが嫌いではない系統のひとが多いと思います。なので、技術書典に来る人はそもそも知識を得ることを楽しいと思う系統の人なので、これだけ人が来るものなのだとも考え納得しました。

よいインプットをしているなら、それはアウトプットをするとコンテンツになるのだということも学ばせていただきました。おおくのひとはインプットで終わってしまうとおもいます。その理由としては、インプットの質が低いがゆえに、アウトプットに至らない、アウトプットを面倒におもっているetc...さまざまあるとおもいます。「この程度でアウトプットするのか?」と、アウトプットの質のことを考えてしまいアウトプットをぜず、自身をサグラダファミリアのようにしていくひともいるでしょう。
そもそも質がよいのか悪いのかは自分以外の他者が決めることなので、たとえば自身を天才だと自認しない限りは基本的にはアウトプットをするのが正解だとおもっています。だってそれが質がよいのか悪いのかなんて基本的に自分じゃわかりませんから。質がよいか悪いかの判断がつくなら、いいものだけつくればいいんです。

ひるがえって自分のインプット/アウトプットについては、単純にインプットの質が低く、アウトプットの力が弱い(アウトプットを面倒とおもっているわけではない)私による技術書典6のレポートでした。と、いうわけで、もっとこのブログも更新頻度を上げたいとおもってはいるんです。

ではでは!

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