過労死白書で見る日本の仕事のストレスと労働時間
どうも、しゅーぴーです。
今日は三連休の中日ですね。過労死白書の発表、電通過労死事件など、しごと、働くことの意味や意義について問われることの多かったここ最近ではないでしょうか。今日は、最近新たに厚生労働者王から発表された過労死白書に関して、仕事のストレスと労働時間について書いてみようと思います。
仕事とストレス
働いていてストレスを感じている人は多くいるわけですが、ストレスの内容をまとめたものがこちらの図です。一番は「仕事の質・量」(65.3%)。ついで「仕事の失敗、責任の発生」(36.6%)、「対人関係(パワハラ・セクハラ含む)」(33.7%)です。日本の労働環境においては、業務の質と量がいかにストレスになっているかということです。これは残業量にも関わってくる要素だと思います。こういう結果が出ているならば、各企業の努力はもちろん、国をあげてでもこの状況を改善できるような方策を打ち立ててほしいですね。。まずは、こういった事実を世間がしっかり把握し、意識的にならなければなかなか減らすことは難しいのかもしれませんが。。
仕事時間
こちらが年間総就業時間を一般労働者とパートタイム労働者とでわけてまとめた結果です。パートタイム労働者はゆるやかに減少気味ですが、一般労働者に関しては、横ばいといった感じでしょうか。H27年の結果は、2026時間ということで、週5日、1日8時間を標準労働時間とすると、年間で1920時間です。つまり、年間106時間の残業、月にして9時間弱、一日あたり30分ほどの残業が一般化しているのが日本の労働環境となっています。30分なら、ほとんど残業のうちにはいらないなあと思う人もいるかもしれませんが、では、世界と比較してみるとどうなるかというと、
こういった結果がでています。(こちらの結果は年平均労働時間なので、前の総労働時間の結果とは数値がやや少し異なります。)先進主要7カ国(G7=フランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本、イタリア、カナダ)のうちの5カ国があがっていますが、アメリカについで2番目の年間労働量です。よく合理的な国と呼ばれるドイツですが、この結果では最も働いていなくて、2014年の結果だと日本よりも年間439時間も労働時間が少ない。一日あたりに換算すると約2時間も日本よりも労働時間が短いことになります。じゃあ、ドイツはそんなに生産してないかというと、名目GDP(生産額を単純に足し、計算したもの)をみるとこんなかんじです。
なんと、日本についで3位なんですね。で1980年〜2016年の日本(上)とドイツ(下)の名目GDPの伸び率はこんな感じです。
(引用:http://ecodb.net/ranking/group/XB/imf_ngdpd.html)
というように、日本は20世紀後半からほとんど成長しておらず、一方ドイツは右肩上がりという結果なんですね。どうでしょう。仕事時間が長ければいってもんでもないというのは、実際にデータとして示されているわけです。
まとめ
労働時間を長くしても生産性があがるわけでもなく、成長にも寄与するとは限らないわけで、日本はもっとまじめに労働時間と生産性のことを考えたらいいのではないかなあと、おもったりしました。
ではでは!