たのしい工学

プログラミングを学んで、モノをつくりたいひと、効率的に仕事をしたい人のための硬派なブログになりました

[LayerX主催セミナー参加メモ] 生成AIでビジネスはこう変わる

   

開会の挨拶

花村直親氏
- 論文を書いて学位を取得

生成AIでビジネスはこう変わる

今井翔太氏
- 著書「生成AIで世界はこう変わる」

生成AIでホワイトカラー業務はこう変わる

生成AIとは何か?

  • 人間が行うような新たなアイデアを創出する技術
  • Transformer: もともとGoogleが開発した翻訳に特化したAIの仕組み
  • GPT: 穴埋め問題を大量に学習させたモデル

AIの性能向上の前提

  1. スケーリング則
    • データ、計算量、パラメータ数を増やせば、Transformerベースのモデルはベキ上に性能が向上する
  2. 能力創発
    • モデルの規模がある閾値を超えると、突然、計算や言語能力を獲得する

現在できること

  • 研究の自動化
  • ChatGPT o1により「学習済みモデルを長時間考えさせることで性能が向上する」というパラダイムが推論時スケーリング則として明らかに
  • AIエージェントの発展

数年後の展望

  • ホワイトカラー業務はほぼAIが超越
  • 肉体労働も相当な部分が自動化
  • 自動研究がさらに発展

生成AIのビジネスへの影響

  • 生成AI以降の労働市場
    • 高学歴で高賃金の職業ほどAIに代替される
    • クリエイティブ業務は「人間が作業すること」に価値を見出す傾向
  • Github Copilotの影響
    • コーディング時間を半分に削減

ビジネスへの具体的影響

  • 大半の生成AIアプリケーションはRAG(Retrieval Augmented Generation)で構成
  • 使用例:
    • Copilot: コーディング支援
    • カスタマーサービス: AIが仕事を奪う可能性も

UIやシステム設計の重要性

  • AIの高機能化が進む中、UIやシステム設計が重要。単にチャット画面を見せられても、ユーザーはAIをどう使ったらよいかに迷う。何でもできすぎて、何をしたらよいかがわからない。つまり、AIを一般ユーザー層に普及させるにはアプリケーションとしてのUIの設計が肝要になる。Google検索に慣れすぎているユーザーにとっては、プロンプトを書くことは単なる負担でしかない。UIやシステム設計により、用途が限定されていることが大事で、それが知的負担の軽減につながる。成功するプロダクトはその設計(UI/UXの考慮)ができている。LayerXのプロダクトはそこができている。
  • 生成AIの未来

    • 実世界は「人間のために」作られているため、AIが代替するには不便さが残る。AIが扱いやすいように実世界をデザインしていくことが必要に。
    • アクティブなAIオンデバイスのAIの発展

    三井物産が推進する生成AI活用の成功の法則と課題

    1. 生成AI活用成功の秘訣

    • 海外企業の調査レポートの自動処理や知的資本のアーカイブ化の事例

    2. 導入過程で直面する課題

    • 社員の知識レベルの向上とタイムリーな活用方法の提供
    • 生成AI導入が業務効率を上げるだけでなく、正のスパイラルを生む

    後続企業への提言

    • 技術の進歩は想像以上に早い
    • 生成AI導入を考え続けるリーダーシップが重要

    AIって本当に必要?

    • Bakurakuの例: ファイルアップロードと申請・承認をAIがサポート
    • 将来、自身の分身AIを作るために、記事を書き溜めて教師データにする可能性

    生成AI活用におけるリスク管理

    • 計画的偶発性: チャンスよりもリスクにフォーカスすることで、話が通りやすい
    • 社内ルールへの理解を深める

    DXのための生成AI活用とは?

    • AIが単純な繰り返し業務を肩代わりする
    • AI Powered Business Processの実現
      • 資料を読む(AI)→考える(人)→整理する(AI)→共有する(AI)→情報を活用(人)

    計画的偶発性理論

    • パートナーシップの拡大が次につながる可能性を生む

     - AI